みなさま、こんにちは。
よしくんです。
ここのところ、毎日の様にお客様より海外の工場閉鎖の影響による日本国内で生産する分の新規金型を製作してくれとの依頼をいただいております。
緊急事態宣言は出ておりますが、僕の会社はGWも出勤となりそうです。
とにかく、従業員の皆様が新型コロナウイルスに感染しない様、公共機関をなるべく使用せず、自転車や車、バイクでの出勤を奨励しておりますが、全員がそういうわけにもいかないため、心配は尽きません。
また、もう1つ心配なことが、海外生産している原材料の調達です。
海外は日本と違い、強制的に工場を止めてしまいますので、材料も製品もストップしてしまいます。
国内で生産している材料や製品はそう簡単には止まりません。
日本人は脅威の中でもそれぞれ各人が可能な限りの自粛と生産を行い、経済活動を工夫しながら廻してゆくのです。
新型コロナウイルスは2000年初頭くらいから始まった日本の大手企業による海外展開のリスクが浮き彫りにしました。
安いコスト、そのためだけに生産を海外に移し、長い時間をかけ先人達が作り上げてくれた日本特有の技術を海外に流出してしまった大企業の元トップにいた人達。
どう責任をとると言うのでしょうか。
国内での生産性向上を掲げたコストがかからないモノづくりの追及を放棄し、なぜ安価な海外生産に逃げてしまったのでしょうか。
海外でいくら売り上げても簡単には日本に入金できないのです。
会社の名が海外に広がる、ただそれだけなのです。
それが大切という企業幹部の方々もいますが、その方々に問いたいのは会社は何のためにあるのか、ということです。
国民のためです。
国民の幸せのためだと思います。
会社の名を広げるなどということは、社員が幸せに自己実現ができ、会社が継続してゆけば自然に起こることなのです。
結果論、そうなるのです。
それを、目先の利益を出すために後進国に企業展開するなどということは長期的にその企業のことを考えていない証拠であると僕は強く思います。
海外展開は連鎖します。
トップ企業が海外展開すれば、サプライヤ企業は海外展開せざるを得ません。
僕も過去、何度もお客様の上の方に海外展開しろ、とお叱りを受けました。。。
でもしませんでした。
祖父も父も僕もグローバル化を恐れていたからです。
アメリカの様な大国が好きなことです。
グローバル化とは、進んでいけば力の強い国が力の弱い国を植民地化して隷属させることになってしまうのではないかと考えております。
もちろん、良いこともあるのかもしれませんが、日本にとっては悪いことの方が多いのではないかと思います。
なぜなら、日本にはGAFAの様なグローバル経済における極めて強い優位性を持つ会社ができないからです。
話を戻します。
こういう世界経済が止まってしまう様なことに見舞われれば、海外依存により自給率が低くなってしまった日本は疲弊してしまうので、もっと自給率上げましょうよという世の中になってもらいたいと願います。
日本の食糧自給率は40%以下です。
自国ファーストとならざるを得ない海外諸国から食料を輸入できなくなったらどうなってしまうのか。
今考えると、アメリカのトランプ大統領の自国ファーストというのは当たり前のことなのかもしれないと最近思います。
日本も、自国ファーストを上手に実現しながら余力でもって他国を救済する、その様な国になる必要があるのではないかと考えます。
それでは。